函館の4人がショパン国際ピアノ全国大会へ
update 2012/12/4 09:57
10、11月に札幌や青森などで行われた「ショパン国際ピアノコンクールinASIA」地区大会で、函館在住の4人が金、銀、銅の各賞を受け、年明けに東京で開かれる全国大会に出場する。4人は「地区大会以上の力を発揮したい」と意気込んでいる。
同コンクールは、ポーランドの作曲家ショパンの作品演奏を通じ、国際レベルの優れた演奏家の発掘、育成を目的に毎年開催。ソロ、コンチェルト、アマチュアソロの3部門あり、さらに年齢別に分けられる。
函館からは、アマチュアソロで辻口みち子さん(40)=桔梗=が銅賞、ソロ小学3・4年生では、谷藤全(あきら)君(10)=道教大附属函館小4=が金賞、畑中ゆきさん(10)=亀田小4=が銀賞、同小学5・6年生では荻原るうかさん(11)=同小5=が銅賞を受賞した。
小学生時代に数年間習ったピアノを10年前から再び始めた辻口さんは、コンクール初挑戦。子育てや家事など忙しい生活の合間を縫って伊藤亜希子さんの教室に通い、自宅での練習も余念がなかった。演奏曲は難曲の「バラード第3番」。本番では緊張したと振り返るが「今の力を出し切ることができた。挑戦する機会を持ったのは財産になったし、全国では100%の力で臨みたい」と意気込む。
今年の市青少年芸術教育奨励事業・音楽部門で金賞に輝いた谷藤君も初挑戦で、同部門出場者中ただ一人の金賞を受けた。後町久子さんに師事しており今年9月からは「バッハの演奏曲などをどう表現するか、どう歌うかを細かく考え鍵盤に向き合ってきた」といい、「全国のレベルは一層高くなるけど、納得のいく演奏を目指す」と話す。
伊藤さんに習う荻原さんは2回目の挑戦で、ミスしないよう毎日鍵盤に向き合い、本番で実力を発揮した。全国では「幻想即興曲」を奏でるといい、「素早く弾く部分、ゆったり弾く部分それぞれをしっかり表現できるように準備する」
同じく伊藤さんに習う畑中さんは初出場。譜読みに熱心なほか、苦手な部分の反復練習も欠かさなかった。全国では「ワルツ第7番」を弾く予定で「ミスを減らし、もっと納得できる演奏がしたい」と話している。
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