「改革前進か後退か」 野田首相遊説 大間原発言及せず

update 2012/12/2 10:49


 野田佳彦首相は1日、遊説のため函館入りした。首相は街頭演説で「元気な日本、地域の元気を取り戻さなくてはならない。改革を前に進めるか、後退するかが問われるのが今回の選挙だ」と政権継続を訴えたが、大間原発やTPP(環太平洋連携協定)への言及はなかった。

 同日午前9時すぎから函館朝市を視察した後、同所で演説し、本町交差点でも逢坂誠二氏とともにマイクを握った。

 野田首相は、社会保障改革や政治改革などを訴え、エネルギー政策を大きな争点とし、「2030年代原発稼働ゼロに向け、あらゆる政策資源を投入する。自民党の考えは原発依存政策を続ける『続原発』、即時原発ゼロを言う政党も無責任だ」と、他党との違いを鮮明にした。

 また、自民党の経済対策を批判し、「ばらまきではなく、成長分野に種をまくべきだ」と訴えた。

 野田首相は約3時間で函館を離れ、札幌に向かった。市内中道の男性(68)は「テレビで聞いた話と同じ。函館まで来たのだから大間原発をどうするのか聞きたかったが、がっかりした」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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