ノロウイルス感染防げ 病院や施設、対策に躍起
update 2012/12/29 10:08
ノロウイルスなどが原因の感染性胃腸炎が、全国的に猛威を振るっている。感染すると激しい下痢や嘔吐(おうと)を繰り返し、重篤化して生命にかかわる恐れもある。そのため、函館市内の病院や各施設では、予防対策を徹底。各保健所も手洗いの励行などを呼び掛けている。(金子真人)
国立病院機構函館病院では11月から、院内へのウイルス持ち込みを防ぐため、面会者にマスクの着用と手洗いの協力、飲食の持ち込み禁止を呼び掛けるポスターを玄関やエレベーターなどに張り出している。
患者が病室や廊下などで嘔吐した場合に備えて、使い捨てのガウンやマスク、スプレー式の泡洗浄剤などを収納したキットを各病棟の詰所などに設置し、迅速に対応できる体制を整えている。
同院の感染管理認定看護師の香取弘子さんは「面会の方が院内にウイルスを持ち込むケースが一番多い。特に食品の持ち込みは控えるようご協力をお願いしたい」と話す。改行 抵抗力の弱い高齢者や子どもがいる施設でも予防や集団感染の防止に力を入れている。
新川町1の函館共愛会中央保育園(瀧明美園長)では、子どもたちに正しい手洗い方法の指導を行っているほか、園内を乾燥させないよう1時間ごとに窓を開けて換気するなど予防に努めている。
また、保護者らに対しても園の広報誌にノロウイルスをはじめとする感染症の対策などを記し、予防を呼び掛けている。
特別養護老人ホーム・シンフォニー(齋藤禎史施設長、中野町74)では、感染委員会を設置し、定期的に勉強会を開いて衛生管理や感染したと疑われる入所者が出た場合の対応を職員に広めている。
市立函館保健所保健予防課は「手洗いをこまめに行うことが一番の予防となる。特に家族内で感染者が出たときは広がらないよう注意をしてほしい」と話している。
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