世界遺産候補の「縄文遺跡」構成資産 「垣の島」正式追加
update 2012/12/12 09:55
【青森】2015年度の世界遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」(仮称)の第2回登録推進本部(本部長・三村申吾青森県知事)は11日、県内のラ・プラス青い森で開かれ、遺跡群の候補に挙がっていた函館市南茅部地区の垣ノ島遺跡を正式に追加し、18遺跡を構成資産にすると決めた。
32人が出席。国内最大級の盛土遺構がある垣ノ島遺跡について、縄文時代中期から後期の記念物の多様性や早期の集落、墓制を示すことができる点を追加の理由として示した。キウス周堤墓群(千歳市)、大森勝山遺跡(弘前市)も正式に追加された。
また文化庁に提出する推薦書原案で、「狩猟、採集、漁労による定住生活の達成」「自然との共生」をコンセプトの柱とし、来年3月末までに作成することを確認。提出時期は来年4〜6月を予定する。
函館市教委の山本真也教育長は「函館から2つの遺跡が入り大変ありがたい。世界遺産のハードルは年々高くなっているが、地域の機運を高めながら今まで以上に登録に向けて力を注ぎたい」と語った。
垣ノ島遺跡の追加案は、8月に青森県で開かれた推進会議で報告された。構成資産には道南から大船遺跡(函館市)と鷲ノ木遺跡(森町)も含まれている。
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