衆院選きょう公示、道8区は4人立候補へ
update 2012/12/4 09:58
第46回衆院選は4日、公示される。道8区(渡島・桧山管内)には民主党前職の逢坂誠二氏(53)、日本未来の党新人の北出美翔氏(26)、共産党新人の高橋佳大氏(53)、自民党新人の前田一男氏(46)の4人=五十音順=が立候補を予定している。政権の座を懸けた二大政党対決に第三極がどう絡むかが焦点で、8区は大間原発建設やTPP(環太平洋連携協定)参加などをめぐって舌戦を展開。16日の投開票に向けて12日間の選挙戦に突入する。
逢坂氏は比例単独からくら替えした2009年8月の前回選挙で、17万票余りの圧倒的な得票数で当選。小選挙区は2度目の挑戦となる。政権運営をめぐって民主党に強い逆風が吹く中、公立高校授業料無償化や診療報酬のプラス改定など、3年間の実績を前面に押し出す構え。逢坂氏は「逆風をばねにして戦う」と気を引き締める。
北出氏は8区唯一の女性で、同党では道内初の候補者。当初「国民の生活が第一」公認で出馬を予定したが、生活は嘉田由紀子滋賀県知事が立ち上げた未来の党に合流した。出馬表明が解散後の11月下旬と遅れた中、卒原発、脱増税、反TPPなどを打ち出して無党派層の取り込みを図る。推薦する新党大地の選挙協力を得て初当選を目指す。
高橋氏は96年以来2回目の挑戦。共産党としても05年以来の小選挙区擁立で、比例候補と連動した戦いを進める。昨年春まで12年間函館市議会議員を務めた経験をアピールするとともに、「即時原発ゼロ」の政策を強調。「党と候補者の主張に違いがなく、ぶれない政党という点を訴えたい」と意気込み、政党乱立の中で党勢拡大を図る。
前田氏は03年以来2回目の出馬。今春まで松前町長を2期8年務め、地方自治の経験を積んで臨む。小選挙区で初めての自民議席奪取に向け、前回得られなかった公明党の推薦を得た。大間原発の建設中止やTPP参加への反対、一次産業活性化などを掲げ、「保守勢力が一つにまとまり、道南経済のさらなる成長を目指す」と訴える。
また公明党は10区(空知・留萌管内)で初めて小選挙区候補を擁立し、10区以外では自民党候補を推薦し、選挙協力する。比例候補のうち1人が9日に函館入りして演説会を開催する。
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