国産第1号の復元ストーブに火入れ
update 2012/11/26 10:14
国産第1号の西洋式ストーブが函館で製造され、1856(安政3)年11月25日に火入れが行われたのを記念し制定された「第25回ストーブの日」のイベントが25日、市内末広町の箱館高田屋嘉兵衛資料館で開かれた。参加者は、復元ストーブに火入れをし、偉大なる先人の遺徳をしのんだ。
国産第1号ストーブは、五稜郭設計で有名な武田斐三郎が箱館奉行の命を受け、大町の鋳物師・目黒源吉に製作させたもの。この歴史を後世に伝えようと、市内の有志らがストーブの日実行委員会(石塚與喜雄委員長)を立ち上げ、1988年にストーブの復元に成功した。
この日は約30人の市民が見守る中、ストーブ復元に尽力した郷土史家の故會田金吾さんの家族らが、火打ち石を使った火入れに挑戦。飛び散る火花がストーブ内の木材に移り燃え広がると、参加者からは拍手が起こった。初めて火入れを体験した會田さんのひ孫の佐々木結衣ちゃん(6つ)=函館市宝来町=は「火打ち石は難しかったけど、ストーブに火がついて良かった」と話していた。
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