函館市、医学部誘致で年内にも勉強会設置

update 2012/11/25 10:43


 函館市が同志社大学(京都市)に対して誘致を働きかけている医学部設置構想に関し、市は年内をめどに地元医師らを集めて内部の勉強会を立ち上げる方針だ。国が現段階で新設を認めていない上、同志社側も新設の意向を明言していないことから、市は医師の意見を聴きながら、実現の可能性や課題について理解を深める場とする考え。

 工藤寿樹市長は今年5月に、同志社大に医学部新設を打診していることを公表。学校法人同志社はプロジェクトチームを設置して情報収集を進めながら、国の動向を見極めるとしている。

 医学部新設は附属病院の設置が条件となるため、現段階では市が土地確保などで同志社大に協力しながら、市立函館病院や市内の大規模病院を「連携病院」としての活用を想定する。

 その上で、同市長は11月に行われた南北海道市町村連絡協議会の場で「発展途上国の医療に貢献する形の医学部にしたい」との構想を披露。既存医学部と同一の内容では認められないとの認識から、定数の半分程度を途上国から受け入れ、半分は地域医療を担う医師を目指す日本人を受け入れるとの考えを示している。

 これらを受けて立ち上げる勉強会は非公開とし、地元医師数人で構成する考え。市企画部は「医療面のことは事務的に検討できない。医師の意見を聴きながら議論を深め、可能性があるか感触を確かめたい」とする。

 また工藤市長は、腎臓移植の権威として知られる南カリフォルニア大(米国)の岩城裕一教授と高校時代の同級生で、現在も親交がある。「勉強会には岩城氏に限らず、知見のある医師にアドバイザーで来てもらうことも考えられる」(同部)としている。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです