道南経済 「観光」好調も据え置き
update 2012/11/17 10:00
函館財務事務所(武本雅臣所長)は15日、7〜9月の経済概況「道南経済レポート」を発表した。好調な観光客の入り込みを受け、「観光」の判断を上方修正したものの、残暑の長期化の影響で「個人消費」が低調だったことから、総括判断は「依然として一部に厳しい状況がうかがわれるものの、緩やかに持ち直しの動きが続いている」と据え置いた。
個別の項目で「個人消費」だけ判断を引き下げた一方、「観光」は2期連続で上方修正。「住宅建設」など6項目は判断を据え置いた。
個人消費の判断は、乗用車販売で需要に落ち着きがみられることから、「引き続き力強さに欠ける」とした。例年にない暑さが続いたことで、管内の主要大型小売店(7社)の売上高は前年同期比1・7%減。秋物の衣料品の動きが鈍かったことが響いた格好。
その一方で、食料品スーパー(4社)の飲料と氷菓、ホームセンター(3社)のレジャー用品や扇風機が好調。ただ、全体では前年を下回る結果となった。
観光は、前期の判断の「総じて持ち直しているから」から「持ち直している」に。海外からの観光客の回復が顕著だったことに加え、8月に大型コンベンションが開催されたことで、宿泊者と観光施設利用者はいずれも前年を上回った。
先行きについて同事務所では「海外経済の減速を受けて国内経済が低迷すれば、好調な道南観光も厳しい状況になる」と見ている。
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