駅前開発は「スナッフルス」
update 2012/11/15 10:03
函館市は14日、公募していたJR函館駅前再開発事業について、市内の洋菓子製造販売のペシェ・ミニョン(中沢美樹社長)の事業案を最優秀とする審査結果を公表した。人気スイーツの製造工程が見学できる施設を核に、2015年度の北海道新幹線開業に向けて観光客を呼び込む考えだ。
対象地は、市有地とJR北海道の土地合わせて9887平方メートル。新函館駅(仮称)開業を見据え、函館の顔となる中心市街地のにぎわいを生み出すための提案を求めていた。10月に公募を締め切り、応募はペシェ・ミニョン1社のみだった。
11月8日に外部委員6人でつくる審査委員会を開き、事業の継続性や遂行能力などを審査。100点満点中60点を「合格ライン」とした中、同社の案は63・3点を獲得し、工藤寿樹市長に推薦した。
事業案は「食」がテーマ。総事業費11億5400万円で整備し、スイーツの製造工程を楽しめる3階建ての本社工場を軸に、敷地内に樹木やガラス造りの屋根を配置。1〜2階のテナント棟5棟や、駐車場82台を整備する。
物販・飲食店をテナントに入れ、年間70万人の利用者を想定。15年5月の開業を予定している。審査委員会は「地元企業の熱意を評価する。駅前のイメージ向上につながり、中心市街地活性化にも寄与する」と評した。
土地の貸出期間は25年間で、賃料は月額172万5000円。今後同社と市、JR北海道の3者で事業協定を結ぶ見通し。一方で、審査委は▽来客に対応した駐車場の確保▽冬場の防寒・防雪対策の検討▽テナント運営の確実性―など5点を協定締結の条件に挙げており、12月に予定していた締結はずれ込む可能性もある。
同社は1992年設立。市内と札幌、新千歳空港で洋菓子店「ペイストリースナッフルス」などを展開している。
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