3陣営地盤固め着々…強まる衆院解散風
update 2012/11/13 10:19
衆院解散がにわかに強まり、道8区(渡島・桧山管内)から次期衆院選に出馬予定の3氏は決戦に向けて地盤固めを着々と進めている。野田佳彦首相は年内の衆院解散も視野に入れており、各陣営は臨戦態勢を整えるとともに、候補者擁立の構えを見せる「国民の生活が第一」の動向も注視している。
民主党現職の逢坂誠二氏は週末に函館入りし、会合やイベント会場などへ精力的に足を運ぶ。党道8区総支部は今月3日に合同選対本部(本部長・斉藤博道議)を立ち上げ、街頭ポスターを順次更新するなど準備を整える。道畑克雄幹事長は「一票の格差の違憲状態が解消されない中で選挙を行うべきではないと考えるが、いつ解散となってもいいように備えなくては」と話す。
自民党新人の前田一男氏は先週末に函館市内のイベント会場を回ったほか、12日は江差町など桧山管内で活動した。16日に自身の後援会と党道8区支部合同の会合を開き、選対本部立ち上げに向けた準備を進める構えで、前田氏は「今でも遅すぎるくらいのタイミング。年内に選挙を行うことで、来年度予算編成など国民生活への影響は少ないのでは」と歓迎の意向を示している。
共産党新人の高橋佳大氏は今月15、16日に奥尻町を訪れ、管内全市町での街頭宣伝や支持団体との懇談を終える考え。大間原発(青森県大間町)の建設反対などを訴えることで勢力拡大を目指している。高橋氏は「党が示す即時原発ゼロの提言などを伝え、さまざまな団体と一点共闘で進みたい」と意気込みを見せる。
一方、小沢一郎代表が候補者擁立の意向を示した「国民の生活が第一」の具体的な動きは現段階で見えていない。
候補者に函館出身の小沢氏の女性秘書が取りざたされており、民主党関係者は「出馬した場合に無党派層の票が流れ込む可能性もある」と警戒。前田氏は「他者の出馬に自分の力は及ばない。政治信条を訴えることに尽きる」、共産党の原田有康道8区選対本部長は「政策の中身は二大政党と同じ。候補者が出ても出なくても、党の思いを伝えることが大事」とする。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。