「一層の交流促進」…シンガポール訪問団帰国

update 2012/11/13 10:17


 函館とシンガポールの交流20周年を記念した「函館・シンガポール友好親善訪問団」(団長・工藤寿樹市長)が11日、帰函した。同国政府観光局のライオネル・ヨウ長官ら幹部の歓待を受け、両地域間のさらなる交流促進を確認した。

 今年は函館国際観光コンベンション協会(渡邉兼一会長)と同局の姉妹提携20周年に当たり、5年ぶりの公式訪問。市や経済界、函館シンガポール協会(山那順一会長)関係者が同局や現地の航空会社を訪れ、函館への送客、チャーター便運航を依頼したほか、函館観光のPRなどを行った。記念式典には、同局の歴代幹部らも出席し、手厚い歓迎を受けた。

 函館空港で取材に応じた工藤市長は「大変盛り上がり、これからの交流を深めていく上で意義深い訪問だった」と総括。同国を拠点にマレーシアやインドネシアなど周辺国からの来訪増加に期待感を示し、「台湾経由の航空路や函館空港が大型機材にも対応していることなどを説明した」と述べた。来年度以降、現地の旅行会社やマスコミ関係者らを招請する事業の検討を進める考えを示した。

 渡邉会長は「式典も和やかな雰囲気で懇親が深まり、長官からは函館を訪問したいと伺った。故・柳沢勝さん(前函館シンガポール協会会長)が築いたパイプが根付いていた」と話す。また、山那会長は「成人式≠終え、今後の関係をどのように発展、充実させるかが課題。函館市民にもシンガポールの魅力を広め、絆を深めていくことに努力したい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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