道央道「森―大沼公園」開通
update 2012/11/11 10:14
【森】道央自動車道(道央道)の森インターチェンジ(IC、森町森川町)―大沼公園IC(同町赤井川)間9・7キロが10日午後3時、開通した。オープンに先駆けて、本線上でテープカットが行われ、事業者の東日本高速道路(ネクスコ東日本)や近隣市町の関係者が開通を祝った。函館方面への延伸で、道央と道南のアクセスが一層向上。2015年度開業予定の北海道新幹線と合わせて、道南の高速交通ネットワークのさらなる進展が期待される。
本線は森ICからババ沼川橋付近までの5・8キロが暫定2車線、大沼公園ICまでの3・9キロが4車線区間。ババ沼川橋―尾白内川橋間1・6キロには、反対車線の飛び出しを防止する新型の「ワイヤーロープ式防護柵」を全国で初めて設置した。
開通で札幌―函館間の所要時間は約4時間20分となり、一般道路を利用した場合よりも約80分短縮されるという。集中豪雨や津波などの緊急時には並行して走る国道5号の代替ルートとして活用される。
同区間の事業費は約190億円。今回の開通で、士別剣淵ICまでの延長443・5キロが結ばれるとともに、同社の施工区間の整備が終了した。未開通となっている七飯ICまでの約10キロの区間は国の新直轄方式で整備される。
開通前には、大沼公園IC前で営業開始セレモニーが行われ、先着した19台のドライバーに記念証と記念品が贈られた。定刻の午後3時、先着車両が次々とゲートを通過し、目的地へ向かった。
また、グリーンピア大沼で開通式典が開かれ、約180人が出席。ネクスコ東日本の廣瀬博社長は「観光、行動圏の拡大による地域経済の発展や、緊急搬送時間の短縮によって地域医療に寄与するものと考える。沿線地域がさらに発展するよう祈念している」とあいさつし、来賓の若井康彦国土交通大臣政務官、逢坂誠二衆院議員ら7人が祝辞を述べた。その後、本線上に場所を移し、地元の駒ケ岳小学校の児童らも交え、テープカットと関係車両100台余りによる祝賀パレードが行われた。
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