「函館子ども歌舞伎」 18日に北斗で初公演

update 2012/11/8 10:25


 【北斗】「函館子ども歌舞伎」北斗市公演が18日午後1時半から、市総合文化センター大ホール(中野通2)で開かれる。園児から高校生中心に42人が出演。涙を誘う「良弁杉の由来〜東大寺門前の場 親子再会の場」や、男の意地の張り合いが見どころの「浪花の恋の物語〜封印切の場」など3演目を演じる。

 北斗市かなでーる協会など主催。同歌舞伎は函館の歌舞伎役者、市川団四郎さん(72)が主宰、地方公演にも力を入れている。北斗では初めてで、地元の子どもたちも取っ手などに初挑戦。同歌舞伎を卒業した社会人も出演する。

 「良弁杉─」は、ワシにさらわれた太郎の行方を探す百姓の母が、放浪の末30年後に再開を果たす物語。ところが、太郎は奈良東大寺の良弁大僧正(だいそうじょう)に出世し、百姓が容易に言葉を掛けるのははばかられる存在だった。そんな母子が身分を超えて対面。母への感謝を尽くす良弁と、この瞬間を切望してきた母の抱き合う場面が涙を誘う。

 「浪花─」は、飛脚問屋の養子となった働き者の忠兵衛と友人の丹波屋八右衛門が、遊郭の梅川の身請けをめぐって意地の張り合いを見せるあらすじ。笑いを誘う八右衛門の軽妙な口上や、忠兵衛が身請け金の小判の封を切るシーンが見どころだ。

 このほか、恒例の「白浪五人男 稲瀬川勢揃いの場」も披露する。

 今春から始まった稽古も佳境を迎え、完成度が高まってきた。捕り手役や坊主役で初出演するという渡野辺結愛(ゆい)さん(7)、蓮生(れん)ちゃん(5)のきょうだいは「台詞を覚えるのは難しかったけど頑張りたい」。市川さんは「『良弁杉─』と『浪花─』を披露できる子どもは全国でも少ない。彼らの一生懸命な姿をぜひ見に来てほしい」と呼び掛けている。

 入場料一般2000円、高校生まで1000円(当日各500円増)。問い合わせは同ホール電話0138・74・2000。

提供 - 函館新聞社


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