函館市民オペラ 120人が感動の喜劇熱演

update 2012/11/4 10:22


 函館市民オペラの会の第20回記念公演「ファルスタッフ」(同会など主催、函館新聞社など後援)が3日、市民会館大ホールで開かれた。出演者約120人が人間味あふれる感動の喜劇を披露、来場者約800人は約3時間の熱演に「ブラボー」などと盛大な拍手を送った。

 「ファルスタッフ」は、イタリアの作曲家ベルディが最後に書いた全3幕のオペラ。好色で酒飲みの老騎士が金持ちの夫人2人に恋文を送るが、あきれた夫人や従者から懲らしめられるあらすじ。キャスト10人は3月から稽古を開始。札幌交響楽団ビオラ奏者の遠藤幸男さんを客演指揮者に招いた。

 ファルスタッフ役の井上治さんは、従者を前に夫人への愛情を言葉巧みに表現、その真剣さが目を引いていた。夫人役の次藤正代さん、堀川智美さんら女性キャスト4人が一計を案じるシーンは、美声を駆使して難しい重唱を見事に披露した。

 約50人のオーケストラもキャストの喜怒哀楽を力強く、時に繊細な音で表現。終盤にかけ盛り上がりも増し、「世の中全て冗談さ」の一言で締めくくられるラストシーンも、壮大なハーモニーを奏でていた。

 来場した函館の70代女性は「歌もオーケストラも素晴らしかった。また見たい」と興奮した様子で話していた。

 同会は1991年からキャスト、オーケストラ、舞台装置制作など、全てアマチュアが担い人気オペラを上演。今年は2年ぶりの本公演だった。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです