函館市 今夏節電12・5% 大幅に目標上回る
update 2012/11/4 10:22
函館市は今夏の電力不足に備え、市独自で取り組んだ「市節電行動計画」(7月2日〜9月28日)の実績をまとめた。対象252施設の使用電力量は2010年同期比12・5%減で、目標の7・9%減を大幅に上回った。市環境部は「残暑が厳しかった中、高い意識で取り組んだ結果」としている。
月別では7月が13・14%減、8月は13・16%減。9月は記録的な残暑で冷房使用が増え、11・17%減とやや下がった。
252施設のうち、使用量の最も多い日乃出清掃工場は9・41%の削減に成功。市役所本庁舎は14・27%減、函館競輪場は空調調整が奏功して16・7%減となった。日中の一部で運転を取りやめたし尿処理場は32・26%の削減につながった。
しかし、42施設は使用電力量が10年同期よりも増えた。戸井、恵山地区のウニ種苗センターは生産量の増加が影響したほか、数校の学校でも夜間開放の回数が多くなったことなどから使用量が増した。
政府の節電対象外となった28施設では、期間全体で同比3・6%減となり、目標値の2・8%減を超えた。全施設で最も電力量の多い市立函館病院は1・4%減、7月23日〜9月7日に実施した市電の間引き運転では7%以上の削減効果が生まれた。
期間内での節電実績は、料金ベースに表すと概算で1000万円以上の節約となり、同部は「財政面でも効果があった」と話している。
2日には政府が、今冬の道内について同比7%以上とする節電要請を決定。12月10日からを期間とするため、今月中にも対応策を決める方針だ。同課は「暖房を止めることは難しいため、照明の間引きや事務機器の電源管理の徹底などが主となる」としている。
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