本場中国の味「翼餃子」がアークス港町店にオープン

update 2012/11/3 10:11


 麺を削りながら鍋に放り込む刀削麺(とうしょうめん)とギョーザの店「翼餃子(ぎょうざ)」がこのほど、スーパーアークス港町店内(港町1)にオープンした。中国で技術を学んで開店した函館市在住の彫刻、陶芸家、大橋宏輝さんは「こねたり、削ったりする作業が陶芸と似ていて楽しい。中国の家庭の味を伝えたい」と話している。

 刀削麺は生地の塊を手に持ち、専用の包丁で沸騰した鍋に削り飛ばして作る。スープは鶏ガラをベースにあっさりした味わいが特徴で、ギョーザは化学調味料を使わないこだわりの味。

 大橋さんは函館出身、東京で育ち、武蔵野美術大学を卒業。1997年に函館に移住し、2009年から中国へ。広州で陶器工場の工場長として働く傍ら、休日を利用して調理師学校に通い、刀削麺やラーメンなどの技術を習得した。

 その後江西省の大学で日本語や美術の講師を務めたが、家庭の事情で今年7月、函館に戻った。戻る際に大学生と「お互いに日本と中国の友好を深める仕事をしよう」と約束を交わし、「日本人が持つ食の安全・安心などに対する中国への偏見をなくせたら」との思いで開店した。

 料理を提供する器も大橋さんの手作りで、刀削麺のほか、「水餃子」やゆでてから焼く「焼き餃子」も楽しめる。大橋さんは「休日に来る中国の留学生の案や購入者の意見も聞きながら日々進化させたい」と話している。

 平日午前11時〜午後8時まで(土日祝日は午前10時から)。不定休。問い合わせは大橋さTEL080-3265-6685。

提供 - 函館新聞社


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