函館市議会「陳情」扱いどうする? 見直し議論1年以上…方向性決まらず
update 2012/11/3 10:10
行政に対する市民からの要望を議会が受け付ける「陳情」の扱いをめぐり、函館市議会での議論が1年以上続いている。現在は一部の例外を除くすべての陳情を受け付けて採決しており、議会運営委員会で昨年度から見直しに向けた議論を進めているが、一部会派は現状維持を強く主張しており、方向性の一致にはいまだ至っていない。
陳情は議会事務局が受け付けた後、内容に応じて総務、経済建設、民生の各常任委員会と議会運営委員会に付託して審査・採決し、最終的に本会議で採決する流れ。
しかし、「賛否を出せないような内容や、理不尽な内容が頻発し、数年前から見直し論がくすぶっていた」(市議会関係者)といい、昨年の改選後から議会運営委員会で見直しに着手した。
今年6月には正副委員長が、@委員会に付託しない項目を追加するA各委員会の判断で審査するか否か判断するB本会議で受理したことのみ報告するC各議員に参考配布する―の4案を提示。各会派は持ち帰り、9月までに共産党を除く4会派が「各委員会の判断」とすることで一致し、共産党は回答を保留していた。
この日の委員会では、共産党が見直し案に対し「現行以上に優れたものが見当たらない」として現状維持を主張したが、他会派は「今までの議論の先祖返りになる」「少なくとも1年以上時間をかけており、これ以上の熟慮は難しい」などと反発、意見はまとまらなかった。
議会運営委の意思決定は「全会一致」が通例。金沢浩幸委員長は次回の会議で決定する考えを示したが、共産党の意向次第では採決に持ち込まれることも予想される。
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