函水高生、北光丸の日章旗復元
update 2012/11/1 09:47
横浜港大さん橋国際客船ターミナルに展示されている帆船模型「北光丸」(長さ6メートル53センチ)=横浜港振興協会が所有=の日章旗が、函館水産高校(三ッ石茂之校長、生徒474人)の生徒の手によって復元された。2年前の航海旗に続き、10月下旬に修学旅行で横浜を訪れた際に日章旗を掲げた。往時をほうふつとさせる両旗がそろい、生徒たちの喜びもひとしおだ。
北光丸は1913(大正2)年に、同校の前身函館商船学校の操帆訓練教材として造られた。35(昭和10)年に商船学校が廃校となったため、北光丸もマストが切断されるなど破損したまま倉庫に保管されていた。81(同56)年に、全日本船舶職員協会の創立50周年記念事業として、北光丸の修復・復元が決まり、横浜で約1300万円かけて修復された。
2008年に、商船学校の校旗が発見されたことから、同校はレプリカを作製、10年の修学旅行で横浜を訪れ、掲揚式を行った。
さらに約100年前に近づけようと、同校は航海に必要な日章旗を用意。今年の修学旅行(10月22〜26日)の最終日にセレモニーを現地で行い、同校2年生154人を含む関係者約170人が復元を祝った。日章旗は船尾の縦帆に掲揚。旗には、世界の海で活躍する船乗り育成の歴史を受け継ぐ。
海洋技術科の本村爽君(17)は「歴史ある船に旗を掲げることができて光栄」、門野剛史君(16)は「函水高の歴史に貢献できてうれしい」と話す。
我妻雅夫教諭(59)は「写真から判断すると、あと救命艇4隻を設置すれば復元が完成する」とし、今後も横浜との絆を大切にしながら完全復元を目指す考えだ。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。