列車火災想定、青函トンネルで防災訓練
update 2012/10/30 10:01
【福島】JR北海道函館支社は29日、列車火災を想定した「青函トンネル総合防災訓練」を同トンネル(全長53・85キロ)内の吉岡海底駅で行った。
今回が51回目の訓練で、同駅では2010年以来。JR貨物や道警函館方面本部など、8つの関係機関から約150人が参加した。
訓練では、函館発青森行き臨時列車(6両編成)が知内駅を通過後に1号車のデッキから出火し、消火設備のある吉岡海底駅で停車。2人のけが人を想定した。
車内で煙が上がるのを目撃した乗客は非常ボタンを押し、車掌らが乗客を安全な車両まで避難させた。初期消火不能と判断し、吉岡海底駅まで走行。乗客を同駅ですぐに避難させ、救急隊員が負傷者を担架で搬送し、消防士が放水した。その後は現場検証や現地対策本部での情報収集も行っていた。
同支社の鈴木理夫次長は「各関係機関が協力してスムーズにできていた。今後も安全安心の確保のための対策に努力してほしい」などと講評した。
提供 - 函館新聞社
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