函館観光、バーチャルでも楽しむ 未来大が初のツアー開始

update 2012/10/28 11:26


 公立はこだて未来大(中島秀之学長)の学生5人が、観光情報を「Augmented Reality(AR、拡張現実)」という技術を駆使して提供するコンテンツを制作し、初のツアーが27日、函館市元町地区で行われた。参加者は、現実環境に付加されたバーチャルな情報を楽しみながら名所を回った。

 3年生のプロジェクト学習で、鈴木昭二准教授が担当。ツアーではリーダーの岸野亜理沙さん(22)、佐藤正徳さん(44)、淡路拓也さん(20)、濱登強さん(20)=いずれも情報アーキテクチャ学科3年=が市内の高校生、大学生14人を案内した。

 市地域交流まちづくりセンターを出発し、東本願寺函館別院、函館ハリストス正教会、旧函館区公会堂、ペリー提督の銅像、元町公園に至るコースで、参加者に「iPad(多機能携帯端末)」8台を貸与した。

 ARアプリを通し、例えば昼間に360度の函館山からの夜景が堪能できるなど、現実にはない世界を楽しめる。岸野さんは「情報をじっくり読んでくれた人もいて、楽しんでもらえたと思う。観光にどう生かせるか調査を重ね、実用化できれば」と話す。

 ツアー第2弾を11月11日、同地区で10〜20代を対象に実施。参加無料。申し込みはhttp://i−styles.net/ar2/で。

提供 - 函館新聞社


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