市営競輪キャラ「りんりん」活動継続へ

update 2012/10/27 10:35


 本年度の入場者数が目標に達しなければ、引退に追い込まれる市営函館競輪のPRキャラクター「りんりん」が活動を継続することが26日、決まった。終盤にインターネットの交流サイトでの応援が急増し、崖っぷちからの逆転劇。ただ、実際の来場者数だけでは目標に届かず、りんりんは「充電期間」として来年5月まで表舞台から退くことになった。

 「りんりん」はクマの競輪選手という設定のゆるキャラ。誕生から30年近くが経過し、知名度や存在感が薄れかけていたが、減少傾向にある函館競輪の入場者数や売り上げの回復に向けて、今年4月、特別な任務が与えられた。

 与えられた試練は、今季の来場目標10万2477人を達成できなければ活動休止―というキャラの存亡を懸けたもの。街頭でのチラシ配り、ダンスの特訓、場内食堂でりんりん定食のメニュー化…。今季は例年になく市内の催しに積極参加し、PRに奔走した。

 その一つが、フェイスブックやツイッター、ニコニコ動画といったネット上のソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)を活用した広報活動。苦境に立たされるりんりんへの応援の輪は急速に全国に広がり、メディアからの取材も相次いだ。

 今季の開催は21日で終了し、実質の来場者は9万1435人にとどまった。ただ、10月上旬にネット上の激励コメントなどを遠方からの入場者とみなす“特別ルール”を適用。最終的にはそれらの2万4469人を加え、計11万5904人と目標を上回った。

 26日には同競輪場でりんりんと同競輪場の広報担当者が記者会見し、11月から来年5月までの充電期間について「目標より1万人以上不足する事実を真摯に受け止めて反省し、いったんこもって新たな力をつけて挑むことが必要」と説明、7カ月後の復活を誓った。

 市競輪事業部は「りんりんを通して多くの人が函館競輪に興味を示してもらい、一定のPR効果があった」と話す。りんりんは今季の活動でぼろぼろになった靴底を見せ、最後に手書きのメッセージで訴えた。「人生はゆるくない。けど、がんばればなんとかなる」

提供 - 函館新聞社


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