奥尻でハチミツ生産へ
update 2012/10/25 09:53
【奥尻、江差】桧山振興局(山崎峰男局長)は地域振興策として、奥尻町でミツバチの飼育事業に来年度から取り組む。病害などを受けにくい離島ならではのメリットを生かし、高級ハチミツの生産を目指す。本年度は対岸の江差町で試験飼育に成功、11月上旬に同振興局で江差産ハチミツを販売する。
桧山振興局の独自事業で、関連経費40万円を予算要望する。温暖な気候と、ハチミツの味わいを決めるニセアカシアなどがあることから、奥尻での計画を組んだという。
離島でハチが遠方へ逃げず、他地域から病気を持ったハチが入りづらいことから、「健全な女王蜂を育てやすい。優良なハチの供給として、奥尻が国内では唯一の産地になる可能性もある」と同振興局農務課。また、奥尻はワインづくりが盛んで、このハチをブドウの花粉交配に活用することも期待される。
事業は北海道養蜂協会道南地区組合の協力で、長期的に専門的な助言・指導を受ける。学術研究機関とも連携し、全国的に希少な高品質の女王蜂の配給システム構築にも力を入れたい考え。
江差での試験飼育は順調で、紀井親浩・農務課長は「この冬がターニングポイント。ビニールハウスで越冬できるかどうかしっかり見守りたい」とし、「江差でできたハチミツの味は、一般的なものより糖度が若干高く、食べやすい。奥尻でもいいハチミツができると思う」としている。
同振興局によると、来年4月下旬から5月の連休明けに奥尻へ江差で越冬したハチが送られる予定で、約120キロのハチミツの収量を見込む。同振興局は、事業の具体的な計画や管理者などを道へ1月1日までに提出するため、奥尻町側と早急に協議を詰めるという。
江差産のハチミツは、180グラム瓶詰め、1000円で50〜60本を、同振興局売店で販売する予定。
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