社民・福島党首と市長が懇談、大間凍結に賛同
update 2012/10/25 09:51
脱原発を掲げる社民党の福島瑞穂党首が24日、函館市役所を訪れ、工藤寿樹市長らと大間原発問題について懇談した。福島党首は無期限建設凍結を求める函館市など道南の主張に賛同する意向を示し、「建設中止に向けてともに力を合わせていきたい」と語った。
23日に大間原発と六ヶ所村の再処理工場を視察し、24日に函館入り。懇談では同党の阿部知子政策審議会長らも出席した。
原発工事の進捗(しんちょく)率が37%であることから、福島党首は建設中止に引き返せると指摘。実際に大間を視察した印象については「風がとても強く、万が一事故が起きると函館への被害がとても大きいのでは」と懸念を示した。
工藤市長は「国と電源開発に提出した要請書には道南11市町すべてが名を連ねている」と、道南の団結姿勢を強調。「青森市よりも距離が近いため、恐怖感は道南側が圧倒的に強い」と訴えるとともに、「道南の力だけで大間の問題は止められない。支援をいただきたい」と協力を求めた。
阿部氏も危険性に言及し、「周りに遮断するものがなく、事故が起きた場合のリスクの大きさを感じた。立地が悪すぎるため、立地指針の見直しも必要」と語った。
福島党首は今後、専門家が原発周辺に活断層があると指摘していることに対し、原子力規制委員会に現地調査を確実に実施するよう国政の場で働き掛けることなどを約束した。
懇談後、福島党首は工藤市長と対岸越しの大間原発を本庁舎8階から眺め、記者団の質問に対し「目と鼻の先にあると痛感した。函館市民が恐怖や不安を感じるのは当然」と答えた。市が検討を進めている建設差し止め訴訟については、「そこまで決断しなくていいように国会で頑張りたい」と述べた。
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