函館観光 健康増進に一役…ヘルスツーリズム 初のモニターツアー
update 2012/10/24 10:10
旅行を楽しみながら健康増進を目指す観光スタイル「ヘルスツーリズム」を定着させようと、函館市が招いたモニターツアーの一行が23日に来函した。市内・近郊の観光と健康診断をセットにした取り組みで、新たな観光需要掘り起こしへの試金石となりそうだ。
市は健康意識の高まりや、内臓脂肪型肥満(メタボリック症候群)の特定健診の受診率が低迷する現状を受け、市内・近郊に医療機関が点在し、豊富な観光資源を持つ“強み”を生かそうとヘルスツーリズムに着目。商品化を見据えたモニターツアーを初めて企画した。
昨年視察に訪れた健康保険組合連合会(東京)の城南地区方面会に呼び掛け、日本航空の健保組合に加盟している59〜74歳の12人が参加した。既存の観光ツアーに健診メニューを追加しており、最終日の25日には市内の共愛会病院でメタボ健診を受ける。
初日は午前中に空路で函館入りし、ボランティアガイドとともに西部地区の教会群や坂道を散策して秋の函館を満喫した。横浜市から参加した小島有三さん(65)は「函館は初めて来たが、落ち着いた雰囲気で楽しい。健診を受けるきっかけにもなる」と笑顔で話していた。
同健保の田口創一郎事務局長(53)は「今年は退職者中心に声をかけており、次回は土・日曜を挟んで現役世代も参加してもらえれば」と手ごたえを示す。
現状では健保組合と医療機関とが個別に健診契約を結ぶ必要があり、受け入れ先の確保が課題となっている。市観光コンベンション部は「アンケートを取って利用者のニーズを把握し、来年度以降も続けていきたい」と話している。
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