コンブだし文化の重要性語る…雁屋哲さん講演
update 2012/10/24 10:10
函館市南茅部地区の漁業の未来を考えようと、南茅部沿岸漁業大学(田名部洋学長)主催の特別講演会が23日、南茅部公民館で開かれた。「昆布の価値」と題してグルメ漫画「美味しんぼ」の原作者、雁屋哲さんが講演した。
約150人が参加。南茅部産を扱う大阪の老舗コンブ店「こんぶ土居」(土居純一社長)の3代目店主土居成吉さんが提案、今回の講演が実現した。
雁屋さんは、日本独特のコンブだし文化の重要性を説明。海外ではコンブを「シー・ウィーズ」(海の雑草)と呼んで食べないが、うま味という概念が認められ、最近はだし文化が世界へ広まっていると紹介した。日本が世界一の長寿国となった理由について「海藻を食べることが、日本人の健康に非常に良いのでは」と述べた。「コンブとかつお節の価値を知らない人がいる」と訴え、化学調味料を乱用する食生活を見直すよう提言した。
同漫画の特色として、しょうゆ、牛乳、フォアグラ、ウイスキーなど食の問題にメスを入れてきたことに触れ、「本物の味」の大切さを強調した。
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