節目の歌劇 成功へ一丸 市民オペラ3日に20回公演
update 2012/10/21 10:58
函館市民オペラの会など主催の第20回記念公演(函館新聞社など後援)が11月3日午後3時から、市民会館大ホール(湯川町1)で開かれる。今回は、ベルディ作曲の喜劇「ファルスタッフ」全3幕。節目の公演を成功させようと出演者やスタッフ計120人は、一丸で準備している。
同会は1990年に発足し、翌年から上演開始。キャスト、オーケストラ、舞台装置制作など、全てアマチュア市民が担い、これまで「椿姫」「フィガロの結婚」など人気オペラを上演してきた。オーケストラ付きのグランドオペラは2年ぶり。
各セクションの練習は今月からピークに。18日には市芸術ホールで2回目の全幕通し稽古を行い、生演奏に合わせてキャストやオーケストラ、合唱団員が音の響きを入念に確認していた。
主人公のファルスタッフ役を務める井上治さんは「私も含め登場人物の多様な人間性は見どころ。変化に富んだ音楽も聴き応えがある」と語る。指揮を務める札幌交響楽団ビオラ奏者の遠藤幸男さん(54)も「この時期にしては順調な出来具合。キャストとオーケストラ双方がお互いどんな演奏をしているか理解が進めば、緻密で劇的なアンサンブルができそう」と話している。
チケットは指定S席2500円、同A席2000円、学生券1500円(当日各500円増)。問い合わせは同会事務局TEL0138・57・3111。
◆ファルスタッフ ベルディの最晩年のオペラ。酒飲みの老騎士、ファルスタッフが金持ちの夫人2人に恋文を送るが、自身の従者や夫人は驚き呆れ、それぞれ仲間を集め、懲らしめようと一計を案じる。しっぺ返しを受けたファルスタッフは最後に「人生はみな冗談」とたんかを切って締めくくる。
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