木古内中学校吹奏楽部全国一に 東日本大会で金賞

update 2012/10/16 10:21


 【木古内】14日に青森県八戸市で開かれた「第12回東日本学校吹奏楽大会」(全国大会)で、中学校部門に出場した木古内中学校吹奏楽部(村上波月部長、部員29人)が最高位の金賞を受賞した。得点では全国1位になるという快挙も達成。生徒たちの頑張りに学校のみならず、町内は喜びに包まれている。

 木古内中学校吹奏楽部は先月2日に札幌市で行われた「第57回道吹奏楽部コンクール」で、出場校中最高点の94点を得て全国大会出場を決めた。いずれも函館地区大会に続き1位での通過だった。

 部員が29人と他校に比べ少人数で構成に苦労する部分もあったが、モットーとする「真心の音楽」を奏で続けてきた。日々の練習で演奏技術を磨くのはもちろん、姿勢が音に表れるとの考えから人間的な成長も重んじ、規律や礼儀なども徹底してきた。その結果、これまで全国大会に2年連続3回の出場経験を誇る、全国でも名の知られる存在となった。

 部員は中條淳也顧問の指揮で「喜歌劇『スペードの女王』」を披露した。7人の審査員中3人が技術、表現で10点満点という高評価。「曲を理解した楽しい演奏だった」などの講評が寄せられ、出場30校中金賞獲得校10校の頂点に立った。この結果に3年の村上部長と羽沢優里副部長は「本番では落ち着いて最高のコンディションで臨むことができた。支えてくれた人への恩返しの演奏ができたことがうれしい」とほほ笑む。

 中條淳也顧問は「驚くくらい子どもたちは本番で素晴らしい演奏をしてくれた」、演奏を見守った大森伊佐緒木古内町長も「楽しさが観客に伝わる演奏に感銘を受けた」と評した。3年生は今大会で引退する。次を担っていく2年の木本桃子副部長は「3年生の姿勢を見習っておごらず活動していきたい」と気持ちを新たにしていた。

提供 - 函館新聞社


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