リスナーとのエピソード語る 元NHKアナウンサーの宇田川さん講演
update 2012/10/14 10:08
函館のコミュニティー放送局「FMいるか」の開局20周年を記念した講演会(同放送局主催、函館新聞社など後援)が13日、カフェ・ペルラで開かれた。元NHKアナウンサーの宇田川清江さんが講師を務め、市民ら約200人を前にリスナーとの温かなエピソードを紹介した。
1957年に入局した宇田川さんは、90年放送開始の「ラジオ深夜便」で20年間、アンカーを担当するなど活躍した。
宇田川さんは最初に、ラジオの仕事について、「どこで誰が、どんな形で聞いてくれるか分からないが、相手は常に1人」と説明。「自分の本音をさらけ出すとリスナーの反応も大きくなる。それは、池に石を投げて波紋が広がる事象に似ている」と語った。マイクに向かう時は、不特定多数の聞き手を意識し、普遍性のある話題を選んでいたとも述べた。
忘れられないエピソードとして、がんを患いながらも戦争体験を本にまとめた女性の手紙を取り上げ、「病気に負けない人間のエネルギーは素晴らしい。ラジオは健康な人だけのものでないという事実も発見だった」と話した。また、言葉の選択をめぐり、何度も意見を交わしたリスナーの正体を「後でNHKのお偉いさんだったと分かった」とも明かし、会場の笑いを誘っていた。
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