北斗の島津・中川農園が「JGAP」取得

update 2012/10/12 10:16


 【北斗】北斗市内でコメを作る島津農園(千代田、島津清美代表)と中川農園(萩野、中川恒仁代表)が、食の安全や環境保全に取り組む農場の認証制度「JGAP」を取得した。道南での取得は2、3例目。コメに安全安心のお墨付きを与えるもので、消費者の信頼を高める強力な武器≠ニなりそうだ。

 道南で2008年にJGAP初認証を受けたのが、しみず農園(同市一本木、清水千万幸代表)。JGAP指導員の資格を持つ清水さん(50)の助言を受け、2農場は準備を進め、9月24日付で認証された。認証農産物はいずれもコメ。

 JGAPは農産物の安全、環境への配慮、生産者の安全と福祉、農場経営と販売管理の4テーマに沿って「農薬の使用を適切に記録しているか」など130に上るチェック項目がある。第三者審査機関による審査を受け、クリアできないと認証されない。

 15fで「ふっくりんこ」「ゆめぴりか」などを作る島津さん(55)は「日本がTPP(環太平洋連携協定)に参加して安いコメが輸入されれば競争になる。JGAPは消費者の信用向上につながる」と強調。

 3農場とも自社でコメ乾燥施設を持ち、消費者にじか販売している。3農場を含む同市、厚沢部町の計7農場で生産者組織も今年4月に設立。残る4農場も来年6月ごろまでにJGAPを取得する予定。清水さんは「いずれは生産部会に切り替えてロットを大きくし、大手スーパーなどと取引したい」と話している。

 ◆JGAP NPO法人日本GAP協会(東京)が手掛ける「Japan Good Agricultural Practice」の略称。道内の認証農場は45ある。

提供 - 函館新聞社


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