市文化賞に平方、原さん
update 2012/10/12 10:15
函館市文化賞審議会(座長・工藤寿樹市長)は11日、今年の市文化賞を版画家の平方亮三さん(71)と、北大名誉教授の原彰彦さん(65)=ともに市内在住=に授与すると発表した。表彰式は11月3日午前10時から市民会館で開かれる。
平方さんは1941年長崎市生まれ。中学生から版画制作に打ち込み、78年に函館版画協会を設立。日本板画院北海道支部長に96年に就任し、今年から同院審査委員長を務めている。
2008年には同院の最高4賞の一つである佐藤米次郎賞を受賞。描画力の高い作風が特徴で、建造物を描いた作品が多い。現在も函館協会代表として版画を通じた文化芸術の振興に寄与している。
平方さんは受賞に当たり、「名誉ある賞をいただくことに戸惑いを感じているが、成果が認められてうれしい」と語る。
原さんは1947年神奈川県鎌倉市に生まれ、71年北大水産学部卒業。北大医学部助手を約10年間経験するなどし、87年に同大水産学部助教授となった。2006年から4年間同学部長を務め、昨年から同大名誉教授となった。
研究ではイトウの養殖方法を確立。また環境ホルモンの指標として、魚類血清中に現れる卵黄タンパク前駆物質(ビテロジェニン)研究の先駆者の一人であるほか、函館マリンバイオクラスター事業を推進した。
原さんは「過去の受賞者が立派な人ばかりなので恐縮だが、光栄な思い」と話している。
同賞は市の芸術、文化の発展に寄与した個人、団体を対象とし、今年で63年目。これまでの受賞者は今年を含め個人141人、16団体に上る。
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