函館市、アンテナショップ苦戦 専用ホームページなどでてこ入れ
update 2012/10/11 10:34
函館市が東京のローソン京橋駅前店内に開設したアンテナショップが苦戦している。オープン1周年を前に、取り扱う函館の物産品の売り上げが目標を下回る状況が続く。市は専用ホームページ(HP)を立ち上げたり、道外販売では異例の消費期限の短い乳製品を投入したりと、てこ入れに懸命だ。
ショップは地場産品の販路拡大やブランド化を目指し、市が委託料など運営費200万円で昨年12月に開設。店の一角に約10平方メートルの函館の物産コーナーを設け、食品や飲料を中心に函館・近郊で製造された約100品目を販売している。
開設直後は「他の自治体のアンテナショップを上回る勢い」(ローソン広報)だったが、その後は購買単価の減少などで売り上げが1日平均2万円を割り込み、目標の3万円に届いていない。市商業振興課は「ビジネス街にあり、ちょっとした買い合わせが多く、数量の割に売り上げが伸びていない」と打ち明ける。
一方で、思わぬヒット商品も生まれた。当初は「テスト販売枠」だった薫製卵「函館物語」(141円)は月平均100個が売れる人気で、道内限定の「コアップガラナZERO(ゼロ)」(147円)などもリピーターが多いという。
市は売り場を活性しようと、市職員の手作りで9月下旬に専用HPを開設。取り扱う商品の一覧や、写真付きの新商品、人気ランキングなどを掲載し、地場企業向けにテスト販売の募集案内もある。
今後は輸送の問題で地元以外での展開が難しいヨーグルトなどを販売日や数量を限定して販売するほか、函館の地域情報を発信するため、地元のフリーペーパーの陳列も予定する。同課は「商品の回転を早め、購買客に商品が飽きられないよう試行錯誤したい」と話している。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。