函病の救命救急センター 診療体制、道内で最高点 厚労省が評価
update 2012/10/11 10:33
厚生労働省が全国の救命救急センターを対象に実施する2011年度の診療体制の充実段階評価で、市立函館病院(木村純院長)が道内のセンターでは最高点となる81点をマークした。専従医師の増員や専門職員の配置などで体制を充実させ、前年度よりも8ポイント増。同院救命救急センターの武山佳洋センター長は「院内全体のバックアップがなければできないこと。病院の総力が評価された」と話している。
同評価は、救命救急センター全体のレベルアップを図ることを目的に1999年度から実施しており、診療体制面の充実を主眼に置いた評価。「専従医師数」「年間に受け入れた重篤患者数」など37項目で点数評価し、各項目の合計点などを基に3段階(A、B、C)評価する。評価対象は前年度の実績で、評価結果はセンターの運営事業費の補助額に反映される。
函病は新評価に移行した09年度、評価の合計点67点を獲得。10年度以降、病院としてセンターの体制強化や是正項目の改善を図り、その年の合計点が73点(是正項目ゼロ)にアップ。11年度は専門の救急医を前年度よりも4人増の6人にしたほか、患者の転院・転棟の調整を図る専門のソーシャルワーカーの配置などし、さらに8ポイント上乗せした。
今回の81点は過去2年間道内トップだった手稲渓仁会病院(札幌、78点)を上回り、東北以北でも3番目の高得点だった。
このほか、救急搬送件数(11年度4662件)、重篤患者の受け入れ人数(同1184人)なども高い評価につながった。武山センター長は「過酷な中でスタッフが頑張った成果。この体制を維持していくとともに医療水準、治療成績も向上させていきたい」と話した。
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