函館で初の「高校生議会」
update 2012/10/8 11:09
函館市の市制施行90周年を記念した「高校生議会」(市議会主催)が7日、市議会議場で初めて行われた。市内の高校2、3年生17人が「議員」となり、大間原発や人口減少などさまざまな問題を取り上げ、熱心に質問をぶつけた。
若い世代に市政への参加意識を高めてもらおうと開催。市内各高校から一人ずつ参加し、一人10分の持ち時間が与えられた。
市民の関心が高まっている大間原発への対応をただす質問が相次ぎ、工藤寿樹市長は「福島の事故からたった1年半で原発を作ることには反対。断じて許されず、無期限凍結を求めたい」と答弁した。
また「人が大量に流出するほど景気が悪いのか」など人口減少への懸念や、税金の使い道や冬場の除雪問題を問う質問も寄せられた。「グリーンベルトは全天候型のアーケードにしたら利用が図られるのでは」「戸井の汐首岬で風力発電をしては」など、具体的な提案もみられた。
中には緑の島の整備について「時々の市長によって一貫性に欠けている」と鋭い指摘もあり、これには工藤市長も苦笑い。「水族館は多額の財政負担が生じ、大方の市民から理解が得られずに凍結した」と述べ、イベント広場とする方針を伝えた。
工藤市長は終了後、「まちづくりについて大いに発言し、強く関心を持ってほしい。若いうちから真実を見極める力を養うことが大切」とエールを送った。遺愛女子高3年の赤平かえでさん(18)は原発と新幹線について質問。「本格的な会議で緊張したが、市長から直接答弁がもらえてうれしかった」、南茅部高2年の尾上雅樹君(17)は「聞いたこととマッチしない答えもあったけど、だいたいは返ってきた」と話していた。
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