移植医療の啓蒙活動推進へ

update 2012/10/8 11:08


 脳死状態からの臓器移植を含めた移植医療全般の啓蒙(けいもう)活動を進めるNPO法人北海道移植医療推進協議会(本部・札幌)の道南支部が14日、函館市内で発足する。支部は旭川、根釧、に続いて3カ所目。同日、市民公開講座を開催し、活動をアピールする。

 同法人は1999年10月設立され、2001年には任意団体からNPO法人へ移行した。主な活動は、臓器提供意思カードの配布や臓器提供施設の院内コーディネーター育成などで、ドナー・ドナー家族に対応した相談窓口も設けている。

 道南支部の設立は、本部事務局の依頼を受け市立函館病院(函病)が体制づくりを進めていた。構成メンバーは有識者、オブザーバー、事務局員など24人、行政、医療、福祉、報道機関の代表で構成する顧問20人。

 同日、顧問会議で、定款や本年度の活動内容を決め、支部長には函病の木村純院長が就任する。同院長は「移植医療の情報提供はまだ不十分と感じる。しっかり啓蒙していきたい」と話す。



 支部発足に合わせて同日午後1時半から、北洋ホール(若松町15)で市民公開講座「話そう大切な人と〜移植医療を通して考える命と絆」を開催する。

 旭川医大消化器病態外科の古川博之教授と作家の谷村志穂さんが「つながる命、つながる思い」とのテーマで対談。パネル討論では南カリフォルニア大医学部の岩城裕一教授とフリーアナウンサーの松永俊之さん、HBCラジオパーソナリティーの田村美香さん、北大病院臓器移植医療部の嶋村剛准教授の4人が意見交換する。

 入場無料。問い合わせは同協議会電話011・846・5644

提供 - 函館新聞社


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