高龍寺 「龍図」など貴重な20点 7日まで宝物展

update 2012/10/6 10:22


 函館市船見町の曹洞宗高龍寺(永井正人住職)で5日、所蔵する貴重な書画約350点の一部を公開する「第7回高龍寺宝物展」(実行委主催)が始まった。今回のテーマは「描かれた龍と生物たち」。留萌市出身で、多くの寺で襖絵(ふすまえ)を制作する佐藤雅氏が描いた「龍図」など20点を見ることができる。7日まで。

 寺が所蔵する作品を「地域との縁」とし、江戸時代から続く縁を市民に見てもらうことで、寺に親しみを持ってもらおうと開催。佐藤氏の「龍図」は2001年に寺に収められた墨書で、縦約124a、横約160aに書かれた龍は、静かな面持ちながら躍動感にあふれている。

 このほか、蠣崎波響の「鶴亀図」、狩野周信のびょうぶ絵「花鳥人物図」や、作者不詳で天保5(1843)年に書かれた「釈尊一代絵図伝」の第1〜4巻などがあり、来場者は「見ごたえのある作品ばかり」と見入っている。

 入場無料。午前10時〜午後5時。このほか高龍寺では6、7の両日、「金毘羅尊天例大祭」が開かれる。問い合わせは同寺TEL0138-23-0631。

提供 - 函館新聞社


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