日本地震学会 函館で大会 16日から国内の研究者ら発表
update 2012/10/4 10:45
日本地震学会(会長・加藤照之東大地震研究所教授)の秋季大会が16〜19日、函館市で開かれる。函館では初開催といい、一般市民向けのセミナーや、東日本大震災が想定できなかった反省を踏まえての特別シンポジウムなどが予定されている。
同学会は国内の地震学の研究者、技術者ら約2000人が在籍。大会では口頭発表、ポスター展示合わせて476件の発表が予定されており、約800人の参加を見込む。
一般向けセミナー「北海道の将来の地震・津波に備えて〜東日本大震災の教訓に学ぶ」は、20日午後1時半から市民会館小ホールで開催。島崎邦彦東大名誉教授が「東日本大震災と今」、谷岡勇市郎北大教授が「函館市の地震・津波災害について」と題して講演するほか、パネルディスカッションでは地元町会会長や有識者を交え、市の防災対策などを話し合う。定員200人で入場無料。
特別シンポは同会館で16日午後4時から。本格的な地震予知研究の開始から今年で50年を迎えることを機に、今後の研究の方向性を考える。研究発表は17〜19日に市民会館と市民体育館で開催。特別シンポと研究発表への参加は有料。
今大会では17日に、国がまとめた南海トラフ巨大地震の被害想定に関する説明会などを計画している。加藤会長はセミナーへの多くの参加を呼び掛けるとともに「学術と社会、防災行政が連携するための仕組みを今大会で提案したい」と話している。
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