いじめから命守るには 緊急集会に市民ら80人
update 2012/9/30 11:45
全国各地でいじめによる生徒の自殺が相次いでいるのを受け、いじめから命を守る緊急集会が29日、函館市総合福祉センター(若松町)で開かれた。市民ら約80人がいじめ問題にどう向き合うべきかを考えた。
函館圏フリースクール「すまいる」と函館・登校拒否と教育を考える親の会アカシア会、函館心理士会が主催した。
冒頭、すまいるの庄司証代表が「函館でもいじめが起きており、他人ごとではない。地域全体で子どもを守る環境をつくる機会になってほしい」とあいさつ。
道教育大函館校の大坂治教授と、不登校問題に取り組む社会福祉士の野村俊幸さんがそれぞれ講演した。
大坂教授は文科省で出しているデータを引用しながらいじめの実態や保護者と学校側との意識の違いなどを解説。「学校だけでいじめ問題を解決しようとせず、地域のスクールカウンセラーや児童相談所など関係機関との連携を図りながら対応を」と呼び掛けた。
野村さんは、いじめをきっかけに不登校となった長女、次女の体験を語りながら親としてなすべきことを力説。「いじめは人権侵害で、犯罪の被害者になり、敢えて耐える必要はない。わが子がいじめに遭ったら、安全を第一に考え、学校を休ませてあげて」と語った。
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