大間再開 怒り頂点に 原告訴訟団、1日に現地で抗議集会

update 2012/9/29 10:23


 「無謀だ」「非常識極まりない」―。28日の大間原発の工事再開方針を受け、建設差し止め訴訟の原告団からは函館側の同意を得ずに建設継続を決めた電源開発への怒りが渦巻き、反対運動をしても一向に声が届く気配がない現状にいら立ちを募らせた。原告らは10月1日、同社幹部が大間町など地元3町村に説明へ出向く際に、現地で抗議行動をする予定だ。

 口頭弁論後、函館弁護士会館で開かれた報告集会には約50人が参加。再開方針の報を受け、参加者の表情には落胆と焦燥感がにじんだ。

 会場からは「官邸周辺デモなど全国で脱原発の声が高まっているのに、再開はとんでもない」「工事が止まったことで安心感が出て、市民の関心が著しく低下したと感じる。大間の危険性を伝えてもっと大きなうねりにしなければ」「市長が怒っているのなら、早く行動を取るよう働き掛けを」などの声が上がった。「経産相や官房長官の容認発言が、電源開発を強気にさせた。政府に最大の責任がある」との声も。

 同原発敷地内の「あさこはうす」を守る小笠原厚子さん(57)=北斗市在住=は「私有地があるのに原子炉設置許可を出し、建設を進めるのは異常なこと。再開後どんな圧力を受けようとも、土地を守り続ける」と強調した。

 大間原発訴訟の会の竹田とし子代表(63)は「原子力規制委員会は来年3月に安全基準を見直すと言っている。安全審査を受ける前の再開はあり得ない。市民、われわれの声も全然届いていない。抗議のやり方を考えないと」と話した。

 同会は集会で、12月17日に函館地裁に第3次提訴する方針を明らかにし、1、2次合わせて原告団の規模を500人超とする。

提供 - 函館新聞社


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