在宅患者と医療現場をネットで結ぶ 函館大学の津金准教授ら支援システム開発

update 2012/9/28 10:12


 函館大学の津金孝行准教授(55)=情報システム=と、ソフトウエア開発会社、ライフウエア(東京、小林昭代表)はこのほど、インターネット技術を使い、在宅療養中の患者と医療機関、家族とを結ぶ在宅医療支援システム「ホームケアリンク」を開発した。在宅療養中でも入院中と同じような体制でケアを受けられるようにと、2010年からシステムの開発を進めていた。10月1日から同社でサービスの提供を始める。

 同システムは、遠隔ナースコールのボタンなどを搭載したタブレット型の多機能端末を患者宅に設置。インターネットで家族や訪問看護師、主事医らの携帯電話と結び、情報をやりとりする。

 例えば、患者がナースコールのボタンが押すと、医療スタッフの携帯にメールが配信される。受信したスタッフがコメントを返信すると、端末が患者に音声で案内する。医療側も患者へ情報を伝えるなど双方向でのコミュニケーションが可能。

 このほか、室内の温度、湿度を感知するセンサーを搭載し、設定した数値を超えると家族らに通報する機能や、ドアや冷蔵庫の開閉などを計測する機能などもある。

 昨年2月から約1カ月、末期がんの患者対して臨床評価試験を行うなどして実用化を図ってきた。

 津金准教授は「自宅で安心して療養するための一助になれば」と話している。

 問い合わせは津金准教授電話0138-57-1181(同大)。

提供 - 函館新聞社


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