アース技研が放射能測定業務開始
update 2012/9/25 10:50
ビルメンテナンス業や環境分析を手掛ける「アース技研」(函館市赤川町、外山淳代表)が、道南の民間企業で初めて、食品などの放射能測定業務を始めた。函館工業高等専門学校(高専、岩熊敏夫校長)が導入した放射性物質の測定器を分析に使う。道南の企業や市民からの検査を受け入れ、食の安全安心への貢献を目指す。
今月6日に開業した同社は外山さん(43)を含め社員3人。全員が函館高専出身で、前職である環境分析の経験や知識を生かす。福島第一原発事故を受け、社会的ニーズが高く、継続性もある業務として放射能測定に着目した。
同高専は今年5月に測定器(スウェーデン製、500万円)を導入。企業や市民も利用できるが、「検体を高専に持ち込んでする検査は、敷居が高いと感じる市民も多いのでは。当社が市民と高専のつなぎ役になれれば」と外山さん。同社と高専は測定業務に協力することで合意した。
検体の引き取りから分析、報告まで一貫した業務を安く提供するのが売り。平均20〜30分で測定でき、1日当たり10〜15検体を引き受けられる。検査料は1検体当たり1万5000円。メーンは食品で、土壌などにも対応する。
外山さんは「自主検査により、道南の産業を守ることにつなげたい」と強調。業務内容の周知のため、道南のJAや漁協などを訪問している。
道南には、渡島保健所に放射性物質検査機器が設置されているが、一般からの検査依頼は受けていない。11月末か12月初めに導入し年明けから利用を始める市立函館保健所の検査機器は一般利用が可能で、検査料は約2万円という。 問い合わせは同社電話0138-47-3511へ。
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