大中山中美術部、学校祭に向け巨大アート制作中

update 2012/9/22 10:33


 【七飯】大中山中学校(大澤敏弘校長、生徒294人)の美術部が、28日に迫った学校祭「山中祭」に向け、縦約2・5メートル、横約7メートルの巨大アート制作を進めている。山中祭を盛り立てる作品は、教諭らも毎年楽しみにしており、伝統となりつつある。

 同校では毎年、学校祭に合わせて、美術部がステージに掲示する「ステージバック」を制作している。始まった時期は定かではないが、少なくとも10年以上続くという、アート作品だ。ステージバックは学校祭の後も、1年を通じて掲示されるため、携わる16人の部員にも力が入る。1年生の大倉美憂さん(13)は「共同で描くので、先輩にアドバイスをもらいながら取り組めるところが好き」と話す。

 制作を始めたのは先月下旬。模造紙をつなぎ合わせたキャンバスに、チョークで下絵を描き、その上からアクリル絵の具や折り紙で仕上げていく。

 作品には、海の中にいる金魚、色鮮やかなツバキとサクラ。そして、空を舞う金魚が描かれた。金魚は、自分たち生徒を表したものだという。池田紀香部長(14)は「海は今の学校、空は世界を表現したもの。『井の中の蛙(かわず)大海を知らず』という言葉があるが、今の自分たちは世界を知らない。でも、いつかは大きな世界に飛び出そうというメッセージ」と解説する。

 2年生の大川彩華副部長は(14)は「グラデーションの付け方に苦労するが、完成後に皆に見てもらえるように頑張りたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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