函館市総人口の28・2% 高齢者増加進む 少子化もとまらず
update 2012/9/17 10:29
函館市の高齢化は依然、全国、全道を上回るハイペースで進行している。市がまとめた7月末現在の住民基本台帳人口によると、65歳以上の高齢者人口は7万8490人(男性3万0708人、女性4万7782人)で、総人口27万8056人に占める割合は28・2%。昨年8月末と比べると0・8ポイント上昇した。総務省が発表した3月末の全国の同割合は23・6%、本道は25・3%で、函館は全国、全道より高い。また、市内では依然として、西部地区や旧4町村地区で高い傾向を示している。
函館市の高齢者人口の割合を男女別でみると、男性24・2%、女性31・6%。年齢層ごとの割合は、0〜14歳までの年少人口が10・7%、15〜64歳までの生産年齢人口が61・0%とどちらも減少傾向で、全国、全道を下回っており、少子化の進行も著しい。
全人口を5歳ずつの段階で分けた層で、最も多いのは、高齢者世代に近い60〜64歳の9・5%。次いで55〜59歳、65〜69歳が7・2%と1940年後半〜50年代に生まれた“団塊世代”などの層が厚い。75歳以上の後期高齢者人口は14・3%だった。
支所別の高齢者の割合は本庁31・0%、湯川30・2%、銭亀沢31・6%、亀田24・4%、戸井35・2%、恵山37・8%、椴法華38・2%、南茅部33・0%。
町別では、各町で人口数に違いがあり、単純比較はできないが、過疎化が進んでいる地域は高齢化率が高くなる傾向があり、銅山町や蛾眉野町、中野町は60%を超えている。旧4町村地域は、恵山岬町、元村町がそれぞれ53・8%、50・6%。本庁管内の西部地区では住吉町(44・0%)、入舟町(41・1%)、松風町(40・7%)が40%以上となっている。一方、亀田支所管内では石川町や陣川町などが年少の割合の方が高齢者よりも高い。
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このほか今年3月末で、道南で最も高齢者の割合が高いのは木古内の39・9%(全道6位)。人口10万人以上の市で、函館は小樽(32・4%)に次ぐ2番目。全道1位は夕張の44・8%。
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