ロシア総主教12年ぶり来函 ハリストス正教会で感謝祷
update 2012/9/15 10:31
ロシア正教会の最高指導者、キリル総主教が14日、来日した。函館に日本で初めてロシア正教を伝えた聖ニコライの没後100年を記念し、初日は函館ハリストス正教会(元町)とロシア人墓地(船見町)を訪問。同日夕、東京へ向かった。総主教の函館訪問は、2000年の故アレクシー2世以来。
午後2時10分ごろ、キリル総主教はロシア正教会関係者10人とともに専用機で函館空港に到着。工藤寿樹市長が出迎えた後、記者団を前に「聖ニコライが日本で活動した50年間で3万人が信者になった。当時の日本人が異文化を受け入れたのは大変特徴的なこと」と述べ、「仙台を訪ね、震災被災者と一緒になって共通の災いを克服できれば」とメッセージを送った。
その後、聖ニコライの足跡をたどるため、函館ハリストス正教会(ニコライ・ドミートリエフ司祭)を訪れた。鐘の音が響く中、函館や札幌などの信徒50人のほか、函館の日露関係者など約100人が迎えた。
聖堂内では聖歌が響く中、ニコライ大司教の函館における活動などに対する「感謝祷」が行われた。キリル総主教は「ここにいると、聖ニコライの心や、伝道の歩みを感じる。ロシア、正教会、日本の人たちの幸せに感謝する」と話し、ドミートリエフ司祭に対し、聖ニコライのイコンを贈り、参加者にもイコンのカードを贈った。
終了後、キリル総主教は敷地内に昨年設置された、聖ニコライのイコンの碑を見学。関係者と記念撮影し、交流を深めた。
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