節電 目標を上回る8.9%
update 2012/9/15 10:30
政府と北海道電力による節電要請期間が14日、終了した。猛暑だった2010年の夏に比べ、7%以上の節電を求めたが、道内の最大電力需要の削減率は8.9%となり、目標を上回る結果となった。期間中は大きな混乱もなく、住民や企業も積極的に節電に努めたことから、計画停電を回避することができた。
同社によると、期間中の節電目標だった最大電力使用量470万キロワットに対し、最大需要は463.3万キロワットだった。また、電力の余力を示す「供給予備力」が60万キロワット以下の「やや厳しい状況」となったのは17日間あり、発電所のトラブルなどが重なった場合、需給がひっ迫する危機的な状況だったという。
石井孝久副社長は同日、札幌市内で記者会見を開き、「大変な不便と迷惑をおかけしたが、今夏の厳しい電力需給状況を乗り切ることができた」と述べ、道民の協力に対し感謝した。
ただ、泊原発が再稼働する見通しは立っておらず、今冬も電力不足が予想されている。同社では再び節電を要請する方針だ。同社は5日、今冬の需給状況を発表。今後実施する新たな供給力対策を加えても依然、電力が不足するとの見通しを示している。
北海道の冬は暖房使用などで夏場よりも電力需要がある。同社広報部では「今夏の節電効果を検証し、冬の節電対策などを発表したい」としている。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。