白鳥さん全道一に 勝ち抜き歌謡選手権

update 2012/9/13 10:27


 函館市宝来町の会社員、白鳥美幸さん(23)が9日、札幌で開かれた「第26回全道勝ち抜き歌謡選手権チャンピオン大会」(イベントセンターヒット主催)で初優勝した。昨夏63歳で亡くなった最愛の母冨美代さんの支えを力に、アマチュア歌手全道一≠ノ輝いた。

 同大会は演歌、歌謡曲などジャンルは自由で、アマチュアを対象に毎年開催。道内の各地区大会上位入賞者が出場できる。

 子どものころから演歌好きの冨美代さんに歌を教わってきた白鳥さん。小学高学年の時に歌謡教室へ通い始め、徐々に歌唱力を身に付けた。高校3年の時には北斗市で開かれた「NHKのど自慢」で優勝。近年は地元の催しにも年10回出演するなど、活発に活動している。

 その活躍の陰には、背中を押してくれた冨美代さんの存在があった。「祭りや大会にはいつも母が付き添ってくれた。その明るさに随分救われてきた」と白鳥さん。しかし昨年8月、冨美代さんは肺がんで帰らぬ人に。ショックは大きく、「歌をやめよう」と考えたこともあったが、「ここで終わったら(母に)申し訳ない」と、7年ぶりに同チャンピオン大会への出場を決めた。

 大会には全道から計28人が出場。白鳥さんは歌手大月みや子さんの「女の哀愁」を伸び伸びとした美声で歌い上げた。結果発表で名前を呼ばれた時、涙を抑えることができなかった。「母がどこかの席で見守ってくれた気がした。歌声は届いたはず」と振り返る。

 レコード会社から歌手デビューの話も持ち掛けられるが、あくまで趣味として活動を続けたいといい、「20代前半で演歌を本格的に歌う人は私しかいないのでは。母やお世話になった人への感謝を忘れることなく歌い続ける」と笑顔で話している。

提供 - 函館新聞社


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