アスベスト問題、全公共施設を再調査へ
update 2012/9/12 10:16
函館市議会第3回定例会は11日、一般質問を継続し、5氏が質問に立った。函館市内の学校で校舎などからアスベスト(石綿)の使用が判明した問題で、工藤寿樹市長は「(以前の調査が)かなり不完全だった」と認め、学校を含むすべての公共施設を再調査する考えを示した。
今回の問題は、8月に行った学校の耐震診断調査で判明。市内4校で天井裏や柱などからアスベストを含む吹きつけ剤が使用されていた。2005年の全校調査ではすべて「処置済み」とされていたが、原則目視による調査で、図面上での使用の有無の確認漏れがあった。
日角邦夫氏(民主・市民ネット)は、今回判明した函館中央小は05年調査でも別の個所のアスベストの撤去工事を行っていることを追及し、種田貴司市教委生涯学習部長は「目視による現場調査が基本で、建材などで囲まれている柱や梁などは発見できなかった」と答えた。
また、市戸ゆたか氏(共産党)は前回調査から7年間放置してきた市の責任をただし、工藤市長は「図面の確認と目視を両方やるべきだった。しかるべく対応したい」と説明。この間の健康状態の追跡調査について問われた上戸慶一総務部長は「対象者の範囲や人数といった点でなかなか難しい」と述べた。
市は9月から、都市建設部の職員約20人で学校や教育関連施設を含む市内約2000棟の再調査に着手。図面での確認を基本に、現地調査も併せた石綿の使用有無の調査を進めていて、「できるだけ早く確認作業を終えたい」(建築課)としている。
一般質問にはこのほか、小山直子氏、見付宗弥氏、阿部善一氏(民主・市民ネット)が質問した。
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