北斗石別で初の総合防災訓練

update 2012/9/11 11:55


 【北斗】太平洋沖の巨大地震を想定した道の津波浸水予測図で、渡島管内最大波となる10・4メートルが示された北斗市石別地区の住民らが9日、当別、三ツ石の一円で、初の広域総合防災訓練を行った。

 石別地区まちづくりプロジェクト委員会(委員長・北見和雄石別町内会長)の主催。石別小、中学校はこの日、振り替えで登校日として訓練に参加。市や函館中央署などが協力した。

 道の予測図では、同地区には66分で第一波が到達。市は避難対象人員を約1100人とし、地形的条件から、警報規模にかかわらず、最大クラスを想定した避難が必要な地域と位置付けている。

 訓練は震度5の地震が発生した後、大津波警報が発令されたと想定。市はサイレンを3秒間吹鳴した後、防災無線で「最大クラスの津波を想定した避難が必要です。直ちに高台へ避難して下さい」と呼び掛けた。住民は、各地区ごとに決めた高台などに避難。大雨にもかかわらず、約1時間で関係者含め200人が避難場所に集まった。

 石別中まで避難した女性(76)は「学校までは25分かかったが、高台までは10分あれば逃げることができる。防災無線は良く聞こえないので、消防には広報をしっかりお願いしたい」と話していた。

 北見和雄会長は「サイレンを聞いて危機意識を持ってもらえただけでもいい。自助、共助だけではなく、近くの人を助ける近助≠ェ大切。反省点を洗い出し、今後も年1回の訓練を行い、要援護者対策も考えながら取り組みたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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