日銀8月金融経済動向 「観光」上方修正

update 2012/9/9 10:05


 日銀函館支店は、8月の道南地方の金融経済動向をまとめた。入り込み数の増加を受け、観光の指標を一段階引き上げたが、景気の総括判断は「一部に幾分弱めの動きがみられるが、全体として持ち直している」と据え置いた。

 各指標の中で唯一判断を引き上げたのが観光で、8月の観光客増加を加味し、7月の「持ち直し傾向を持続している」から「持ち直している」に上方修正した。

 主要ホテル(24カ所)の7月の宿泊客数は、震災の影響で減少した前年の反動で、前年比5・7%増の17万6700人となった。8月は、お盆期間に入り込みが好調だったほか、30、31日には大型コンベンションもあったことから、前年を上回る見通し。7月は函館空港の国内、国際便乗降客数、函館山ロープウェイ、五稜郭タワーともに前年を上回った。

 一方、公共投資は、新幹線関連工事の下支えのほか、国からの中規模案件の発注があり公共工事請負額は前年比43・5%増となった。

 個人消費については、主要小売店の売上高が3カ月連続で前年を下回った。7月上中旬の気温が低めで夏物が低調。逆に8月は記録的猛暑により、夏物衣料の販売が好調で、秋物の出足は鈍かった。判断は「自動車販売を中心に底堅い動きが続いている」のまま。また、消費増税が決まったが、駆け込み需要はまだないという。

 設備投資は、水産関連で動きがみられるが、全体としては低水準で推移。生産については、「震災による水産加工の代替需要に一服感がみられる」とした。同支店ではフル操業を続けていたが、短期特需は落ちてきていると見ている。

 先行きにはついては「緩やかな持ち直しの動きが続くとみられる」とする一方、「海外経済の減速や為替円高に伴う影響には注意を要する」と指摘した。

提供 - 函館新聞社


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