南極観測船「しらせ」 10年ぶり函館入港

update 2012/9/8 12:12


 海上自衛隊の南極観測船「しらせ」(1万2650トン)が7日、函館港港町埠頭(ふとう)に入港した。函館への寄港は10年ぶりで、岸壁で歓迎式典が行われたほか、寄贈された「南極の氷」が市役所に展示された。

 しらせは南極地域観測協力を行う国内唯一の「砕氷(さいひょう)艦」で、全長138メートル、幅28メートル。「宗谷」「ふじ」「初代しらせ」に続く4代目で、函館市制施行90周年を記念して市が誘致した。

 式典で片岡格副市長は「市民の関心も高く、待ち望んでいた」と歓迎し、「函館の魅力を十分に楽しみ、今後の航海への英気を養って」とあいさつ。ミスはこだての平井利沙さんから花束を受け取った松田弘毅艦長は「一般公開には将来を担う青少年に多く来てもらいたい」と述べた。

 また、松田艦長からはしらせで南極から持ち帰った20センチ角の氷(約5キロ)が贈られ、この日限り市役所1階の正面玄関に展示。来庁者らはじかに手で触ったり、氷に入った数万年前の気泡がはじける音を聞いたりと興味津々。市職員の女性は「かき氷にしたらおいしそう」と笑顔で話した。

 しらせは8、9の両日は午前9時〜午後2時(9日は午後3時まで)、係留中の港町埠頭で一般公開され、船内にも南極の氷が展示されるという。10日午前10時に鳥取県境港に向けて出港する。

提供 - 函館新聞社


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