国立病院がスキンケア外来開設へ

update 2012/9/7 10:04


 国立病院機構函館病院(伊藤一輔院長)は20日から、ストーマ(人工肛門・人工ぼうこうの排泄口)保有者のサポートや、床ずれのケアなどを専門的に行う「スキンケア外来」を開設する。日本看護協会の「皮膚・排泄ケア認定看護師」資格を持つ看護師2人と外科医の計3人が、毎週木曜日(午前9時から正午)に診療や指導・相談に当たる。

 外来では、人工肛門・人工ぼうこうの手術を受ける患者への術前・術後指導をしていくほか、すでに装着している人に対しても相談に応じ、生活上の悩みや不安を解消していくサポートをしていく。

 床ずれなどで生じる傷についても対応。治療とともに予防法も考えていくほか、便や尿漏れによる皮膚のトラブルにも対処する。

 ストーマは、がんをはじめとする病気で排泄機能を失った患者に造設する装具。慣れるまで排泄の管理、方法が難しく、装着者の中に排泄に不安を感じ、外出を控える人も少なくない。院内でもストーマに関する相談が多く寄せられていて、特に退院後の生活支援を重視して専門外来を開設した。

 同外来の大粒来繭(おおつぶらい・まゆ)、岩尾あかね両看護師は「障害が残ってもその人らしい生活をサポートしていきたい。なかなか人には相談しにくいことなので気になることがあったら相談を」と話している。  外来の受診は予約制。予約の申し込み、問い合わせは同院相談支援室TEL0138・51・0229。

提供 - 函館新聞社


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